一口に頭痛といっても、原因はいろいろです。
一般的には、6種類ぐらいに分けられています。
その中で多いのが筋収縮性頭痛と血管性頭痛です。
筋収縮性頭痛
- 右図のように赤い点または赤く塗られた部分に痛みや凝った感じ、締め付けられるような感覚を伴うことが多い。
- 痛みは徐々に始まり、しばらく経って強くなる。また痛みは長い間持続する。
- 精神的に緊張した状態が続いており、不安や焦りの気持ちが強くある。
筋収縮性頭痛は心因的な要素が必ず背景にありますから、その原因を見逃さない事が大切です。不満や不安など心のストレスは筋肉(特に首の筋)を緊張させます。頭痛は一般的には疲労から始まりますが、肉体的疲労は休養でとれても心の疲労はとれにくく、慢性化しやすいのです。
血管性頭痛
血管性頭痛の典型的な症状が偏頭痛と呼ばれるものです。
これは、頭痛に行く太い動脈が血液を送るために拡張しているのに、一方は収縮してそのアンバランスによって、痛みが生じます。痛みは徐々に増してきます。
特徴は
- 発性的で突然に襲ってくる。
- 吐くこともある。
- 痛みは左右の片頭痛に表れ片側で強くなる。
- 痛みに合わせて静脈が浮き、拍動するのがわかる。
- 目の前にチカチカした光るようなものがあらわれる。
- 顔が青ざめる
- 以上のような症状が繰返し起こり症状が治ると患者はケロっとしている。
※頭痛でも普段経験したことがない強い痛みは注意が必要です。
- 今までに経験したことがない頭痛と吐気
- カナズチで打たれたような痛み
- 手足が急にしびれ、口がもつれてうまく話せない。
- 持っているものを下に落としてしまう。
- 視界が半分になったり、みえなくなる。
- 意識がなくなる。
以上のような場合は脳外科に受診してください。
頚肩腕症候群と呼ばれ、首や肩が痛い。肩から腕、肘、指先が痛い。しびれる、感覚が無いといった、様々な症状となって表れます。こうした症状の前段階に首や肩の凝りがあります。キリで刺されるような激しいものから、重い、だるい・・・etc といった様々な症状が現れます。
これらは首、肩の筋肉の緊張によって起こります。筋肉の緊張は同じ姿勢で長時間仕事したり、内臓の病気、恐怖、不安などにより起こります。
慢性の腰痛症
一口に腰痛といっても、その原因はさまざまに分類されています。その中で整形外科で分類している原因のはっきりしない、いわゆる腰痛症のほとんどは、腰椎・骨盤の構造異常から生じていると考えられています。
ぎっくり腰
ぎっくり腰は何かのきっかけがあって生ずる事が多いのですが、全く心当りが無くても起こります。それは痛みの原因が痛みを感じた時に生じたのではなく、それ以前から潜在的に進行していたからなのです。つまり、過労や不自然な姿勢が続いた結果、起こるべくして起きたのです。
でるからそのきっかけは様々ですし、心当たりがないこともあります。
通常のギックリ腰であればどんなに痛みが激しくても、こじれていなければ数回の治療で良くなります。しかしその原因となった腰椎や骨盤の状態を正しくするには、それなりの時間と本人の努力が必要な場合もあります。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、何らかの要因によって膨隆したり脱出している軟骨を元に戻せばいいのです。その為には、特殊なテーブルベッドを使ったり、特殊なカイロプラクティック・テクニックを用いて、外部から軟骨を押し戻します。
病院での画像診断は詳細で正確なのですが、全く正常な方10人を画像診断すると3~4人がヘルニアの診断が出るというデータがあります。これは各種検査(整形学・神経学・筋力・知覚)が総合的に行われていないからではと思います。実際、真性のヘルニアとはそんなには多くないようです。
坐骨神経は体の中で最も長い神経で、下半身をほぼ縦にまっすぐ走っています。その走り方は浅在的ですから、その間にいろいろな個所で圧迫や炎症を受けやすく、痛みもアチコチに移動したりします。
その為、坐骨神神経痛は神経痛の中でも最も頻度の高いものになっています。痛みはお尻からふくらはぎ足の裏まで辿りつきます。こうした原因はカイロプラクティック理論からみれば、腰椎・骨盤の歪みによるものが多いのです。